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アニメ「映像研には手を出すな!」 第一話感想

今さらながらにアニメ「映像研には手を出すな!」一話の感想書きました。

ネタバレがあるのでそういったのがイヤな方は気を付けてください。

観る前の印象

僕は前情報なしで観たので、このアニメの印象は「SHIROBAKO」のようなアニメ制作に焦点を当てた内容だと思っていた。

「アニメってこうやって作るんだよ~っていう紹介になるのかなぁ」と。

しかし一話を見た限りそうではなかった!

もっとイマジネーションを広げてゆくアニメ制作の楽しさを、アニメにしたって感じだった。

今までにない新しいアプローチだ。

一話でグッと心をつかまれる。

オタクっぷりとほほえましさ

主人公の浅草みどり(声:伊藤沙莉は鬱屈している。

アニメが好きだけど、アニメが好きなことを語れないという鬱屈ではない。

アニメを作りたいけど作れないという鬱屈だ。

だけど初めの一歩が踏み出せない。アニメ研にも1人ではいけない。

そんな彼女は想像の通りオタクをこじらせている。

上映会中に森さやか(声:田村睦心にくどくどと解説して

「求められている以上の説明はシャクだ」

と言われてしまう始末だ。(僕もよく言われる)

そこに初めての同志とも言える水崎ツバメ(声:松岡美里が現れる。

2人は意気投合してさっそく絵を見せあう。

「どこ出身?」とか聞いちゃう前に

「どんな絵を描く?」だ。

あるある。

みどりは背景や美術ボードを描いている。

ツバメは人物画やクロッキーだ。

「重ねてみよう!」

と言い出すみどり。

陽光差し込む窓ガラスにクロッキー帳から破った絵を貼って、

2人の絵を重ねてみる。

パアァっと笑う2人。

 

ほほえましいですね。

パアァっと笑う2人。アニメ映像研には手を出すな!1話から

パアァっと笑う2人の図(NHK公式サイトからの引用)

人間の想像力は無限大だというけれど、

それゆえ互いの想像力の世界が交わることは稀だ。

絵や文に表わさない限りは具現化もしない。

想像力の出会いを、

こうやって太陽の光でドラマチックに演出するのは、

ドラマチックで本当にほほえましくて、

若々しくて・・・

ほほえましかったなぁ。(そしてバカになる)

出てくる街のごちゃごちゃ感がいい

このアニメの見どころは街のゴチャゴチャ感だ。

「設定が命」という主人公の言葉を、この作品自体が体現している。

建て増しで密集しすぎている街並、

それゆえの意味のない段差や階段、

建物の間や下を流れる川(清流ではないだろう)、

誰も見れない校内時計、なぜか入口にある室外機・・・

住みやすさや建築基準法なんてなさそうだけど、

どこかノスタルジックで冒険心をくすぐられる街だ。

 

この作品自体が作っていて楽しそうだ。(設定管理は大変でもあるけど)

ごちゃごちゃ感は以下の動画を見るとわかりやすい。

(公式youtubeチャンネルから引用)

想像の世界の面白さ

さらに、もう一つの見どころは想像世界の面白さ。

2人が設定を付け足していくたびにどんどん想像の世界へ入っていって、

最終的には想像で描いていた飛行機に乗り込んでしまう。

原撮のようなハンドメイドでラフな世界だけど、

それゆえにそこが自由で最強ってことが出ていたと思う。

あと効果音が声優さんのオノマトペだった。

まだ効果音がない自主製作って感じが出ていいね。

一話に参加していた原画アニメーター

スタッフクレジットを見てハっとした。

松本憲生の名前があったからだ。

今回はトンボ型の飛行機が飛び立つカットを受け持っているらしい。

以下から松本憲生が原画を担当したパートが見れます(公式Twitterから引用)

彼は「NARUTO」の作画回や、数多のフォロワー(彼のアニメーション技術をマネする人のこと)の多さで有名。

僕も大好きだ。

アニメーション作画の楽しさに気付かせてくれた大事な存在でもある。

 

言われて二度見してみると「そうだなぁ・・」とは思うが観ながらでは気付かずスルーしてしまった。

作画マニアとして気付くべきだった・・!

湯浅監督のTV作品では「四畳半神話大系」の「映画サークル」の回以来かな?

 

あと参加していたアニメーターじゃないけど、

劇中のセリフで

「磯(光雄)・大平(晋也)・井上(俊之)さんの三つ巴作画回」

と言っていた。

そんなのってあるんか!?夜の7,8時台で!?TVで!?

そりゃ走って帰るよな。

OP映像が一部公開されています。試しに見てなー

うーんクールでサイケ(こちらも公式youtubeから引用)

 

この記事は満足猫が書きました。